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【哲学初心者さんにわかりやすく】「デリダ」の脱構築とは?

テツガク
ソクラテス
ソクラテス

ジャック・デリダ…名前は聞いたことがあるけれどよく知らないし「脱構築」で有名だけど意味わからんし。

という悩みに答えます。

◇本記事の内容

・「デリダ」の簡単な紹介
・「脱構築」について
・「デリダ入門」にお勧めの本

「ジャック・デリダ」とは?

まずはじめに「デリダ」について紹介していきます。

デリダの心に傷を残した幼少期

 

ジャック・デリダ(Jacques Derrida)は
北アフリカのアルジェリアに
暮らすダヤ人一家に生まれました。

当時のアルジェリアは
フランスの植民地支配にあったため
戦争がはじまりユダヤ人は迫害されるようになります。

 

デリダも、例外ではなく
学校から追放されるなど
幼いデリダの心に大きな傷跡を残したのです。

 

デリダは傷を残しつつ教授となる

 

アルジェリア解放後
デリダは本国であるフランスに渡り
パリの高等師範学校で哲学を学び、哲学教授となります。

 

デリダがその際に
執筆したものとして以下が挙げられます

・『エクリチュールと差異』
・『グラマトロジーについて』
・『声と現象』

 

これらにより
デリダは「構築」の思想家として
知られるようになったのです。

デリダは「ポスト構造主義」へと
時計の針を進ませた

 

デリダが生きたフランスの時代は
「フランス現代思想」の流れを歩んでいたのです。

 

実存主義から構造主義、

そしてデリダが構造主義の概念を
壊したことで「ポスト構造主義」の思想へと展開していったのです。
*参考記事:フランス現代思想を簡単に説明するよー!

「脱構築」とは?

次にデリダの思想である
「脱構築」について紹介します。

 

脱構築という言葉の意味

 

デリダの脱構築とは
【二項対立のシステムを「ぐらつかせる」必要がある】
という考えに基づいて、思想を展開していくものです。

 

二項対立のシステムとは

デリダは、私たち人間の思考は
「時代の制約を受けている」と考えるのです。

デリダが生きた時代の哲学的思考は
どうしても西洋哲学の時代の制約を受けてしまっていると考えたのです。

 

西洋哲学の時代の制約とは
二つのものを対比させて一方が
他方に対し優位を持っているという考えが西洋哲学にありました。

例えば

人間と動物は人間のほうが優位である。
精神と身体は精神のほうが優位である。

といった二項対立のシステムが
確立しているとデリダは指摘するのです。

 

「ぐらつかせる」とは

 

デリダは、二項対立を
「ぐらつかせる」ことに重きを置きます。

時代の制約(西洋の哲学による制約)を
うけたままでは、思考できないものがある
考えたからこそデリダは

伝統や秩序を解体し、
時代に隠されていたものを紐解き、
意味や考えの解釈をし直したのです。

このことをデリダは脱構築
つまり二項対立をぐらつかせるというのです。

現代における脱構築

 

少しわかりずらかったかもしれないので
現代における「脱構築」の考えを紹介します。

私たち人間は
どうしても時代の制約を受けてしまう。と述べました。

これは「コロナ以前の時代」には、
会社に出勤することは当然でした。

しかし「コロナ後の時代」では
在宅勤務が当然となり会社へ出勤することに疑問を抱きます

 

以前の時代では在宅勤務なんて
「考えられなかった」「見えてこなかった」

このことを時代の制約というのです。
その時代にいる人々に対して何か(在宅勤務の良さ)をすのです。

 

もし、デリダがこの時代にいるのであれば「コロナ以前の時代」にて会社への出勤という考えをぐらつかせるでしょう。これが脱構築です。

「デリダ入門」におすすめの本を紹介

実は、デリダは解な思想家
として知られる一人です。

デリダ独特の概念や専門用語が多いためです。

そのため個人的には
デリダを解説する入門書
時代の流れを掴むことができる解説書がおすすめです。

 

『フランス現代思想史 構造主義からデリダ以後へ』

フランス現代思想の大きな流れを掴めるともに、第5章 にて脱構築とポスト構造主義の戦略‐デリダという章でデリダを紹介しています。そのためデリダを含む時代の流れに興味がある方におすすめです。

 

『デリダ 脱構築と正義 』

本書はデリダの思想や生まれた時代の背景などを、わかりやすく解説したデリダの入門書です。今回紹介した「脱構築」のみでなく散種、差延をはじめとする独創的な概念を生み出したデリダの思想についても学べます。デリダに興味がある方におすすめです。

 

『〈ジャック・デリダ〉入門講義 』

本書では、デリダの難解さを攻略するためにデリダの独特な用語を丁寧に解説されており、デリダの思想がはっきりかつコンパクトに表現されてます。デリダについて本気で学んでみたいという方におすすめです。

まとめ

デリダは、ある時代に隠されたものを解体し、紐解くことで人々には受け入れがたい事実を追及し脱構築していくのです。

デリダの思想は、今を生きる私たちに現実を疑うキッカケを、また今を生きる時代から一歩引いて世界をみる勇気を与えてくれるのではないでしょうか。

コメント

  1. […] 参考:↬デリダの脱構築とは? […]

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