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幸せになりたいと願う人間【トロッコ問題とベンサム哲学】

倫理学

さて。

人間は幸せになりたいと願います。
願わずにはいられないのです。

幸せになりたいという感情が
すべての行動の原因なんです。

これをイギリスの哲学者ベンサムは
「功利主義」と名付けました。

 

◇本記事の内容
功利主義について紹介
トロッコ問題を例に挙げて倫理を紹介
幸せについて考え

功利主義 - 最大多数の最大幸福

功利主義の考え方は
「最大多数の最大幸福」に基づいて考えられています。

自分が自己利益を犠牲にすることで
社会全体が最大化されるのであれば
自分は自己利益を
犠牲にすることを受け入れる

これが功利主義の考え方です。

トロッコ問題 倫理のジレンマ

トロッコ問題とは
倫理におけるジレンマと考えられます。

暴走したトロッコは
前方で作業中である
5人の従業員をひき殺そうとします。

しかし

路線を切り替えれば
5人の命は助かり、進路を変えた先の
1人の従業員をひき殺してしまいます。

さて・・・・・
あなたなら路線を切り替えますか?

 

あなたは5人の命を救うのか
それとも、1人の命を救うのか。

これがトロッコ問題の問いです。

 

人間は快苦に支配されている ↬:【快楽主義】

トロッコ問題を考えるにあたって
考えるヒントを紹介しましょう。

ベンサムという哲学者は
人間の行動の動機は

「幸せを求める」ことに
あるというのです。

 

「自然は人類を2人の支配者のもとにおいた。その2人の支配者とは、快楽と苦痛である。」

 

人間は、「理性」を持っている。

だから

人間なのだ。という考えが倫理にはあります。

理性についての記事はこちら
↬:【理性とは?カント哲学

しかし

いかなる人間も
「幸せになりたい」という欲求からは
逃れられないのです。

 

もしも、トロッコ問題において
1人の命が「自分の大切な人」だったとしましょう。

理性的に考えれば功利主義のように
最大多数の最大幸福を選ぶはずです。

でも

あなたの大切な人を救うことで
きっとあなたは幸せになれる。

どんな理性があっても
「快楽と苦痛」という支配から逃れられないのです。

これをベンサムは【快楽主義】と言います。

 

結果良ければすべてよし ↬:【帰結主義】

人間は快楽主義者です。

そして、人間はより多くの快を求め
より苦痛を少なくしようとするのです。

人間は、多くの選択肢を持っています。
そして行動に移すことができます。

 

・トロッコを見て見ぬふりをする
・分岐を切り替えてしまう。
・スマホでその瞬間を録画する
・ただ見届ける

トロッコ問題に置き換えても
これ以上の選択肢も必ず出てきます。

ただ人間はそれらの選択肢の中から
「1つ」を選んで行動するのです。

より多くの幸せ
より少ない苦痛の結果を求めるために。

 

人間にとって快楽と苦痛は数量化でき
それを比較することができるんです。

これをベンサムは【快楽計算】
呼びます。

自分で分岐点を変えることで、1人の命を
救うことが、5人の命を守ることよりも
幸せであると計算すれば分岐点を
変更しますよね。

 

そしてそれは
「1人の命を助けることができた」

という結果から、あなたの幸せが決まります。

行為の結果が、あなたの快苦を
決めるのです。

これをベンサムは【帰結主義】と言います。

 

社会の為の幸福 ↬:【最大多数の最大幸福】

人間は1人では生きていません。

家族という小さな社会
学校という社会の模擬的環境
国という大きなグループ

なにかしらに属して生きているのです。

 

人間は、社会全体の利益を否応なく考えなければならないのです。

ベンサムは、快楽計算によって点数の
総合計が大きい方が幸福な社会であると
考えるのです。

 

トロッコ問題において
5人の犯罪者と1人の赤ちゃんであれば
どちらを救う方が社会のために
なるでしょうか?

圧倒的多くの人が、赤ちゃんを
救うと選択しませんか?

犯罪者を生かすよりも、これからを
担う赤ちゃんを救う方がきっと
社会の幸せになる。

これをベンサムは【最大多数の最大幸福】と言います。

最近では、【社会全体の最大幸福】と
呼ばれることもあります。

コメント

  1. […] ベンサムの功利主義については こちらの記事を参考に。 ↬:幸せになりたいと願う人間【トロッコ問題とベンサム哲学】 […]

  2. […] て知りたい方は こちらの記事を参考にどうぞ。 ↬:幸せになりたいと願う人間【トロッコ問題とベンサム哲学】 […]

  3. […] ・幸せとはなにか ↬「幸せになりたいと思う人間」 ・普通ってなに? ↬「デリダの脱構築とは?」 […]

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